第6回 (2001.06.15.)
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また遅くなってしまいました。
いろいろな行事とアマチュアの協会への対応などで毎日疲れ果てました。
遅れついでに今回は5月と6月の合同レッスンということに致します。
今回はタンゴです。
《 タンゴの特徴 》
タンゴが他のムービング・ダンス(W、F、Qなど)とは異なった踊りであることは、
殆どの人が知っていると思います。
足の揃え方、ホールドの違い、ライズ&フォールが無いことや、スイング、スウェイも
無いことなどです。
しかし、その違いを実際に意識して踊っているかというと、
殆どの方は「ノー」であります。
ボールーム・ダンス・テクニックの本から復習してみましょう。
本をお持ちの方は、118頁です。
1.
壁に面して、両足を揃えて、上体を左へ回してみて下さい。
ほぼ1/8,上体が壁斜めに面するくらい回します。
2.
両足をフラットのまま、左へ1/8くらい回し、
左足の土踏まずに右足の爪先がくるようにスリップさせます。
これが初心者に教えるタンゴの足の揃え方です。
爪先を揃えて立つより、この方がバランスが良いのに気づかれる筈です。
上級者はもっと大きく右足を後ろに下げる人もいます。
身体を少し左にひねったポジションです。
目安として、爪先は壁斜めに向いていても、上体はLODに向ける様なポジションです。
3.
ダンス用語のアライメントに、「面して」、「背面して」
という言葉がよくでてきますが、これは、足の向いている方向と
身体が同じ方向を向いていることを意味します。
それに対し、「向けて」というのは足と身体の向きが同じではないことを言います。
ワルツのナチュラル・ターンの女性で説明いたしますと、
第2歩は、右足の爪先はLODに向けていますが、身体は未だ中央斜めに向けています。
この様に、主として後退の回転する、第2歩目がこの「向けて」であります。
この後の第3歩で右足に左足を揃えたときに始めて、
爪先の向きと身体の向きが同じ(LOD)に向きますから
「LODに面して」と言うわけです。
4. タンゴのチャート(図表)には、アライメントの項が
「アライメント又はダイレクション」となっていることに気が付くでしょう。
身体が進んで行く方向と足の向きが違うからです。
アライメントは身体と足が同一線上に進むのに、
ダイレクションは足の向きと身体の進行方向が同じではないので、
身体の進行方向を説明しているのです。
5.
タンゴのチャートには、各ステップ間の回転量は記してなく、
トータルの回転量が示されています。
また「ライズ・アンド・フォール」もありません。
その代わりにフットワークがチャートに入っています。
他のダンスの様に、タンゴは足や身体をスイングして踊りませんから、
スウェイやライズ・アンド・フォールも有りません。
6.
組み方は、他のダンスと同様に組んで、
(2)で説明した様に左へ身体を回してみると、
女性が右の方にずれてしまうのがお判りでありましょう。
タンゴでは、CBMPのポジションで組むと多少、他の種目のダンスより
女性を右にホールドするのが普通になるのです。
但し、ほんの少しで、余りにも右に組みすぎてしまうと上手に踊れませんので
注意いたしましょう。
他の種目のダンスでは、互いに相手の揃えた足の間に、
自分の右足の爪先が向く位が最も良い位置でありますが、
タンゴでは、互いに右足が向きあう位置くらいが普通です。
時々チェックしてみましょう。
7.
タンゴのウォークは、前に書いた(2)のポジションで組むと、
左足前進はCBMP(註)で前進することになり、
右足前進は右のサイドが先行する右サイド・リーディングでとられます。
後退も右足後退はCBMPに、
左足は左サイド・リードで後退します。
8.
タンゴは沈み込み(ロアー)しながら前進致しませんので、
最初から低いポジションで踊ります。
ワルツで一番低くなったポジションと言えば判り易いでしょうか。
低いポジションでタンゴの足の揃え方をして、
右足の爪先の前に左足のヒールがくるように前進します。
爪先は少し開きます(トー・ターン・アウト)。
くれぐれも右足の前にクロスし過ぎない様にして下さい。
しかし、殆どの人はCBMPとサイド・リードで前進・後退できていないのが問題です。
正しいウォークが出来ないと、良いプログレシブ・リンクは踊れません。
9.
ウォークでは、ステップする時にフロア−からわずかに持ち上げてとることや、
足を緊張させて、スタカートなアクションで運ぶこともタンゴらしくみせる
「コツ」と言えましょう。
註 CBMPとは、足の位置の事です。組んだボディ・ラインを保ったままで、 支え足(立っている足)の線上に(又はアクロスして)前進又は後退した 足の位置をいいます。(タンゴのウォークの時は、アクロスではない。) CBMとは、ボディ・アクション(身体の動作)で、前進又は後退する足と 反対側が回転することです。 例えば、ナチュラル・ターンの男性の第1歩で右足が前進する時に 左サイドが前に回転して前進することです。
良いタンゴの練習方法として、
ウォーク左足、右足、プログレシブ・リンク、クローズド・プロムナード。
を何回も踊ることが重要です。
重要なことは、最初のスタートは、壁に面した位置から始めることです。
男性から説明すれば、両足の爪先は壁に向け、身体は殆ど壁斜めに面しています。
第1歩の左足は、右足の前にCBMPで前進し左足の爪先は約1/8開いて置きます。
第2歩目の右足は、ほぼ左足に平行に、少し右寄りに前進いたします。
この結果、ウォークでは少しずつ左にカーブするのです。
よく見かける欠点は、最初に壁斜めからウォークを始め、
そのまま壁斜めにリンクに入ることです。
これではプログレシブ・リンクの第1歩目をCBMPにとる事ができず、
きれいにリンクを踊ることが出来ません。
ウォークとリンクを上手に踊るコツは、低いポジションで踊り、
上下動のない事、身体のひねりを使ってリードし、シャープに踊る事です。
足を延ばしたまま、開いてみて下さい。
大きく開けば開く程、揃えた時よりも頭の高さは低くなるでしょう。(当たり前!)
従って、ウォークでは立っている時は低くしていますが、
足を開いた(1歩前進した)時は膝が少し伸びます。
下手な人は、膝が曲がったまま前進や後退をしています。
但し、突っ張るのも良くありません。(ほどほどに!)
前に説明した様に、
イン・ラインで左足を前進した時は既に身体は左にひねられている筈です。
但し、これもほどほどに!
お臍の向いている方向と肩とはほぼ同じ向きであり、
余り左にツイストする様な、極端はいけません。
リンクは、この左にひねった上体を右にひねり返せば上手に踊れるのです。
練習方法としては、
両足を少し開き、左から右、右から左にと上体を回してみましょう。
男性は右手のホールドをして右手の中指の先が自分のお臍の前にあることを
常に意識して動かしてみましょう。
次に、女性を前に立ってもらい、右、左と動かしてみましょう。
男性はその場所に居ても、女性は左右に30センチから50センチも余計に動かなくては、
男女のホールドが崩れてしまう事がお分かりでしょう。
タンゴでは、この様に常にインライン(向かいあったポジション)からP.P.
またインラインにと女性を動かして踊るために、
シャープに又大きく踊る事が出来るのです。
プロムナード・ポジションも上級者は、男性が壁斜めに身体を向けずに、
女性の方に向けて踊っているのに気づかれる方も居るかもしれません。
左の足は壁斜めに向けていても、身体は右にひねっています。
この事によって二人のポイズは崩れず、良いタンゴが踊れるのです。
クローズド・プロムナードの最終歩も同様に、右から左にひねり戻して終わります。
ということは、1〜3歩にかけて身体の右側を少し後ろに引いて踊っているのです。
上達したらば試してみて下さい。
◎重要なフットワーク
タンゴでも正しいフットワークで踊ることは最も大切なことです。
男性のウォークの第1歩、第2歩とも、ヒールから前進、
リンクの1歩目(左足)もヒールです。
第2歩目の右足は、足のインサイド・エッジでとり、
同時に左足はボールのインサイド・エッジでフロア−を抑えます。
クローズド・プロムナードの第1歩、第2歩ともにヒールでとり、
第3歩目の左足は足のインサイド・エッジでとり、
第4歩、揃える右足はホール・フット
でとります。
ヒールで取らなければならないステップをボールでとる人や、
クローズド・プロムナードの第3歩目をヒールやボールでとる過ちを犯す人が多いのも
事実です。出来るだけ早く直すようにしましょう。
女性も同様、フットワークの悪い人が多いようです。
後退する時、前の送り足のヒールを使えない人、
プロムナードの第1歩、第2歩でヒールから前進出来ない人などです。
また、第3歩は男性と異なり、ボールのインサイド・エッジでとり、
直ぐにヒールを下ろします。
中級者以上で、このフットワークが出来ていない人は、
教える先生が悪いことになってしまいますから、
指導者も教わる側も注意いたしましょう。
どこのサークルを見ても最も悪いのが、
このタンゴのフットワークとルンバのリズムが取れないことです。
(5,6月分 サイバー・ダンス・レッスン 終わり) |
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